

近畿大学医学部泌尿器科教室は、これまでに二人の国立大学学長をはじめとする多くの優秀な人材を輩出してきた伝統ある教室であります。
当教室における私の診療理念は「恕の心」であります。特定機能病院として困難な病気を治療することが重要であることは言うまでもありません が、私は患者 さんを病巣に限った視野ではなく、ひとりの人間として接する優しさが医師として何よりも必要と考えております。すなわち「患者が自分の親や子であったらど うするのか」を常に念頭に置いて診療するよう心がけています。その上で、新しい概念に基づく先進的医療を積極的に導入し、第一級の知識と技能、恕の心 を持った泌尿器科医集団を目指したいと考えています。まだまだ発展途上の集団ではありますがよろしくお願い申し上げます。
研修施設は近畿大学医学部附属病院を中心に、附属堺・奈良病院、大阪南医療センター、市立貝塚病院、富田林病院、NTT西日本大阪病院など3~5名の常勤医を有する8基幹病院で、一般泌尿器臨床医としての研鑽を目的にローテーションしていきます。
研修の目標は泌尿器科医として卓越した才能を獲得し、優れた社会人の形成です。 医師には3つの能力を備える必要があると考えており、目標にかかげております。
1.豊富な知識の習得
1.スペシャリストとしての技量
1.尊敬される人間性の育成
医師として、正しい医療の提供ができる知識の会得、適切な医療を技術の会得、患者様やスタッフなどに慕われる人物になることを目標として熱く指導していきます。
具体的な目標と習得する特殊技能としては、卒後6年目に泌尿器科専門医があります。これは、日本泌尿器科学会が設定している専門医制度で、試験と面接に よって合否が判定されます。
また、泌尿器科学には、研究テーマや疾患によって、泌尿器科腫瘍、腎移植、神経因性膀胱、尿路結石、性機能などの学問に細分化 されており、各々の分野で認定医制度が完備されております。
当教室の先生方も、その特殊技能を取得するため日々努力されています。
日本泌尿器科学会専門医
日本臨床移植学会移植認定医
日本透析医学会専門
日本がん治療認定医機構がん治療認定医日本泌尿器科内視鏡学会腹腔鏡認定医
日本内視鏡外科学会腹腔鏡認定医
日本内分泌外科学会専門医日本性機能学会専門医ロボットコンソールサージャン など