2015国際禁制学会(ICS)に参加して
2015/10/21
泌尿器科学教室 橋本士
2015年10月6日~9日にカナダのモントリオールで開催されたICSに参加させて頂きました。現在、ピッツバーグ大学に研究留学されている清水先生のいらっしゃる場所に近いこともあり、ICS参加前に研究室を見学させて頂きました。モントリオールとピッツバーグは五大湖を隔てて位置しており、飛行機で2時間40分程度(乗り継ぎ入れて)で移動することができます。
ピッツバーグには写真の様な教会がたくさんあり、非常に綺麗な街並みとなっていました。清水先生の家から歩いて15分ほど行くと研究室に到着します。研究室に入ると近大と同様に医局員名簿がありました。他にも高知大学薬理学の清水先生がいらっしゃるため「Nobu先生」と言われているそうです。
私が研究室に伺った際には旭川医科大学の和田先生も研究をされていました。論文でよくお見かけするお名前であり、非常に感激しました。お話を聞かせて頂くとピッツバーグでの日々の研究は非常に忙しいとのことでした。現在ピッツバーグ大学泌尿器科においては脊髄損傷、間質性膀胱炎、前立腺炎、放射線性膀胱炎などによって引き起こされる下部尿路機能障害に対するメカニズムの解明、遺伝子治療などの基礎研究が盛んであり、いつか自分もこの様な研究をしたいとモチベーションが上がりました。見学の最後に清水先生と記念撮影をさせて頂きました。
10月4日は大リーグのパイレーツvsレッズのシーズン最終戦があり清水先生に連れて行って頂いていました。バックネット裏であり、とても臨場感にあふれていました。清水先生は野球観戦が趣味でも何でもなかったそうですが、ピッツバーグに来てからは球場の雰囲気にやられてしまい、たまに他の先生方と応援に来ているそうです。
他にも、ピッツバーグ市内のバスツアーや市内を一望できる山へ連れて行って頂きました。2日弱という短い時間でしたが、貴重な経験をさせて頂きました。清水先生、お忙しい中大変お世話になりました!ありがとうございました!
その後は10月6日から開催されるICS参加のためカナダのモントリオールに移動しました。学会場のすぐ近くには1892年建立のノートルダム大聖堂などがあり、旧市街と呼ばれる場所に会場が位置していました。
今回、出席させて頂いて感じたことは前立腺肥大症や過活動膀胱による下部尿路機能障害だけでなく、性器脱、禁制としての排尿・排便、出産後の直腸損傷に対する修復方法などにおいても活発な議論が交わされていたということです。この様なことからICSは幅広い分野で議論する会であると感じました。今回、出席させて頂き大変勉強になり、来年に東京で開催されるICSにも出席させて頂きたいと思いました。
今回、アブストラクト作成にあたりご指導頂きました近畿大学奈良病院・平山先生、ピッツバーグ大学・清水先生をはじめ諸先生方には大変感謝申し上げます。また1週間という長い間、ICS参加を許可して頂いた耳原総合病院の田原先生、安田先生ありがとうございました!